I'm a dancer, privately

最近これからどうやって踊っていこうかなというのをずっと考えている。

3月に新しいダンスのコミュニティを見つけ、今までで一番心地よく踊りに関われている。Lauraというアーティストが中心になり、Lewishamあたりで活動しているグループがある。毎週水曜日の朝にはコミュニティセンターのスタジオを借りて、個々がそれぞれ好きに踊ったり、動きを探求したりする場を開いている。それから隔週で、公園に集まって各自ヘッドフォンをつけ、audio guideということばと音楽の入った音源を聞きながら踊るイベントがある。Contact Improvisationのコミュニティよりもさらにテクニックや既存のダンスに関する規範的なものから遠いところにある感じがして心地よく感じている。

それでも踊りを探求してるとテクニック欲しいな〜って思う場面がある。特に私はフロアワークが大の苦手なので、もう少ししっかり探求したい。それに、人に見せる踊りをするというのは特別なことで、こわいことだけど、見られることで生まれるものもあると思う。でも、見せること、という気概でやってしまうと、身体が固くなって心が閉じてしまう。

先週には地域コミュニティの人に対してワークショップをひらくというのでお手伝いをしてきた。その中で出会った人が、"I'm a dancer, but privately"と言っていて、それはすごく豊かなことだなと感じた。Publicじゃないとdancerではないみたいな気持ちがずっとあったけれど、別にprivateにダンサーであってもいい。自分だけのための踊りや、家族や友人、恋人との踊り、近所の公園と犬たちとの踊りでもいいのかもしれない。そういう場所が日本につくれるのかな。

そもそも前提としてwell-beingのために踊っていたいし、well-beingを妨げるような踊りはしたくない。踊りというのはつながることだけど、繋がりたくないものとはつながらないという選択肢も取ってもいいのかもしれない。でもわたしの場合、自分を開くことが相当苦手なので、そこからはじめていくべきだし、少しは勇気をもって踏み出そうと思って開こうとしている。でも日本でそれをやってみたら嫌なものと結構つながってしまった気がして、ああ、場所が悪かったんだなと思った。そう思うと、もう少しここにいたいなあという気もしてくる。